東京スタジオ:中川 明確なゴールに向かって

a0155144_11503970オーストラリア、パースは、「紫の桜」と言われるジャカランダの花が見頃となり、その空気に夏を想わせるような日が多くなってきました。

今月より漕艇クラブにて、週1回のペースでジャイロキネシスを教えさせて頂いています。目的は、当然のことながら漕艇選手のパフォーマンス向上と怪我の予防。お引き受けしたものの、ボート競技の知識を全く持ち合わせていないどころか見たこともない状態でしたので、正直、最初はかなり心配でした。

まずはネットで大会の動画を見たり、特に陸上でのトレーニングを調べたりと、ボート競技について知ることから開始、そしてオリンピック勝者であるというイタリア人のヘッドコーチと事前にミーティングを行い、選手らに不可欠な股関節の可動域やハムストリングスの柔軟性のこと、また腰痛、肋骨の疲労骨折など、起こりやすい怪我についての説明を受け、今選手たちに必要なことを話し合いながら方向性を確認しました。
とにかくビシバシやって欲しいとのこと、こうして彼らの目的に寄り添うためのジャイロキネシスクラスを準備することになったのでした。

私にとって、全員が同じ目的を明確に持ったスポーツ関係の集団にジャイロキネシスをするのは初めてのこと!個人レッスンであり、強い感覚のあるジャイロトニックではなく、集団で行うジャイロキネシスでどう彼らの目的に寄り添えるかは挑戦です。改めてキネシスの動きの意味を考え、回数、速度、呼吸などを毎回工夫しては試し、試しては考えの繰り返し、また大人数のクラスなので、声のトーンや大きさ、説明する速度などにも気を遣ったりと、すべてが勉強になっています。しかし一方で、表現の未熟さなど自分への課題も痛感しており、毎回反省の連続ですが、だからこそやりがいを感じてもいます。
選手たちは、少しづつではありますが、回を重ねるごとに自身の身体と向き合う姿勢に変化を感じられるようになってきました。大きな動きでも、激しい動きでもない、ジムでのトレーニングとはまた違う身体への新しいアプローチに興味を持ってくれた印象です。最終的に彼らの成績に反映させるまでには、まだまだ時間が必要でしょうが、まずはこの「新しい身体との向き合い方」を習慣化することができたら、と願っています。

ジャイロキネシス、ジャイロトニックは、「伝達」だと思っています。
それは、神経、筋肉、血流など、身体のすべての繋がりを意識することで、その道筋を整え、活発化させ、更に深めていくという作業です。例え筋肉だけを鍛えて強化しても、繋がりが疎かな身体は、残念ながら最高のパフォーマンスを発揮することが出来ません。
なぜなら「伝達」がスムーズに機能して初めて、身体が効果的に動くからです。
そのためには、まず第一に自分の身体と向き合うこと。
隅々まで意識と意志のある身体は、より多くのことを吸収し実践することが出来るわけで、結果パフォーマンスの向上に繋がっていくと思うのです。日常生活の動作から、スポーツ競技に至るまでの多様な分野において、またキッチンの戸棚から楽々と塩を取れるようになりたいというレベルから、国際大会で勝つための体作りまで、すべての動きの質を深める最終的な鍵となるのは、やはり伝達機能の向上なのではないでしょうか。

身体とは毎日違うもの。
どんな日でも、どんな時でも、自らの意思で動かすことが出来る身体を持つことこそが自由になることであり、即ち自由に動けるということだと思うのです。ジャイロキネシス、ジャイロトニックを媒体として、隅々まで意識と意志のある身体を目指し、私もクライアントさんと共に挑戦し続けて行きたいと思っています。

選手たちは早朝に練習するため、クラスは朝8時半からの開催!
早起きの週末は、とても有意義です。
そしてなんと、初めて野生のイルカに出会いました!
オーストラリアの自然に、沢山のエネルギーをもらっています。

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