ユニットキミホ結成10周年公演、”マノン”が終了しました。
ユニット立ち上げの時から、何度か声をかけてもらい作品に参加させて頂きましたが、バレエからの引退後、こうしてまた舞台で踊る機会を頂いてとても良い空気の中でリハーサル、本番を迎えました。いつも素敵な作品をクリエイトしているキミホちゃん。今回こうしてまたその現場にいられたことが幸せでした。彼女とは作品に関わらせていただく以前から長いお付き合いで、お互い忙しくしていて多く言葉を交し合うことがなくても、通じ合える、感じ合える、そんな貴重な大切なお友達です。
彼女の作品、そして踊りは本当に素敵で自分の出番以外には、私は舞台袖から見入っていました。最後のパドドウは、毎回涙しながら。。。キミホちゃんの作品の、自然さ、優しさ、心地良さ、見ていて心にも体に染み渡る感じがとても好きです。しばらく舞台の現場からは離れていた私ですが、踊りっていいなと改めて実感しました。キミホちゃん、メンバーの皆さん、今回の公演に関わってくださったスタッフさんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
昨日は去年の東日本大震災からちょうど1年、マチネ公演では開演前にダンサー、スタッフ、客席の皆さん全員での黙祷。とてもパワフルなものでした。キミホちゃんのこの作品を通してのメッセージ、
”絶望的な中でも、希望を持ち続け、前を向いて歩いていく力を感じて頂きたい”
ダンスを通して人にそういう光、希望を感じて頂けたらという思いで、出演者もみんな一つになって取り組みました。今まで、私は震災のことについてなんと言葉にして良いのかわからず、あえてブログでも触れずに来ましたが、この舞台という場所から何かを送ることが出来る機会に恵まれたことに感謝します。
自然災害は私達の力ではコントロール出来ません。そして被害にあわれた方の苦しみは、経験した者でなければわからない想像を絶するものと思います。今の自分に出来ることは、日々、前向きにポジティブなエネルギーを伝えていくことだと思っています。被災地の皆様の1日も早い復旧、復興を心から祈っています。