先日、舞台空間を使用したバレエのワークショップを開催しました。完成されたものを見せる発表会ではなく、舞台空間でのセラピーのような意味合いをイメージし、MMK初主宰の舞台イベントとなりました。
バレエ経験者の方から良く伺うお声で、子供の頃踊った発表会で怒られてばかりで緊張しか覚えていない.., 本番に弱くて舞台になると緊張して思うように踊れない..等があります。陥りがちなお悩みだけど悲しいなぁ、なんとかできないかなと思っていたので、そんな記憶を塗り替える、緊張ゼロで幸せで仕方ない、という方向に転換したい!!と今回初めて企画しましたが、正に癒しと感動の時間となりました✨
私にとって舞台は本当に特別な空間、時間でした。幼少の頃、本番で舞台空間が球体で円いこと、宇宙という言葉に当時は結びついていませんでしたが、やはりそんな神秘的な感覚があったのを覚えています。
レオナルドダビンチが円の中に人間の身体を当てはめた、あの世界観になれると、本当に最高に楽で幸せな感覚が生まれます。
なので、発表会というより、舞台マジック★体験会、という感じにしたかったのです。今回はあえて客電を落とさず、2階席まてどんな空間かが見える状態にして、非公開で関係者のみで行いました^^;
まずは舞台上に仰向けで寝転がって高い天井、客席までの空間等の景色を眺めて、マリコメソッドでスタートしてウォームアップ。
その後のバレエ作品でも、客席から舞台を眺める時間、作品と作品の合間にみんなで座って話し合いながらフィードバック&イメージトレーニング等、とにかく普通は舞台で出来ないことばかりを、存分に思うように皆さんと楽しみました。
作品は、
1.昨年バレエセラピーとして振付していた「レ・シルフィード」
(ポアントの根元となった精霊、妖精の浮遊感)
2.今年新しく作った「ドンキホーテ」
(スペイン人、ラテンの国の日本人とは真逆な感じの強い女性)
3.「白鳥の湖」黒鳥オディールの登場シーン
(演劇的な面白さ、主役の登場シーンを踊る醍醐味)
とそれぞれ全く違ったテイストにしましたが、参加者の皆さんが、みるみると動きが柔らかくドラマティックにもなり、キラキラと輝いて踊ってくださり感動の連続でした。
通常クラスに頻繁にご参加されている方から、何年もバレエからは縁遠くなってしまったけれどやってみたい!という方、都内のバレエ団で踊られている方まで、とにかくレベルやバレエとの関わりの度合いは関係なく、舞台で集い、存分に楽しめたこのスペシャルイベントは、参加者の方々にとっても、私にとっても深い癒しが生まれた時間となりました。
緊張しないでいかに舞台空間に身を委ねるのが大事か、これは通常のバレエの発表会や、公演ではなかなか難しいですよね。
我ながら、関係者だけで貸し切るこんな舞台の使い方は普通しないよね(笑)という使い方をしましたが、これは、今後のMMKにとって、大きな意味のあるイベントになっていく実感を得ました。
次回は11月30日に、中野ゼロホールのなんと1200席以上もある大ホールを抑えています。
人に見せる為ではない、というところが私自身もとても気に入っていて、だからこそ生まれるmmkならではなスペシャルイベントです。
踊りは本来誰にとっても癒しだと思うのです。舞台の力を借りて、踊りで、癒しと幸せの時間を生み出すこの舞台でのセラピー、これから大事に育てて行きたいと思っています。