11月に入りすっかり冬を感じる季節となりました。朝晩の寒暖差になかなか身体が追いついていかず、体調管理が難しい時期ですがみなさまいかがお過ごしですか?今年も残り2ヶ月、一年を振り返りいろいろ感じることの多いこの頃です。
今年はMMKの新たなチャレンジとして、舞台を貸し切ったイベント【舞台マジックワークショップ】を5月に宮地楽器大ホールにて開催しました。バレエは舞台芸術として作られたもので、舞台でしか感じることの出来ない空間の使い方、身体の感触があります。発表会や公演として完成した作品を見せることが目標ではなく、テーマは緊張ゼロ!で舞台で踊る(^^)というある意味贅沢なイベントで、参加者の皆さんに正にマジックが起こった時間となりました。また是非やりたい!との嬉しいリクエストをいただき、11月30日(土)には第二弾を開催します。
第二弾に向けて、10月から新設で木曜日の90分のバレエクラスをスタートしましたが、毎回物凄く濃密な感覚を皆さんとシェアしていて、月2回の日曜のフルバレエ120分(外部スタジオ)とはまた違った良さ、深さがあって私自身にもすごくインスピレーションになっています。
前回振付したシルフィード、ドンキホーテに加えて今回は白鳥のニュアンスで振付をしています。白鳥の独特のアームスと、首や頭のラインで、バレエはこうでなければという気負いから固めてしまっていたバランスの取り方や、身体の運動神経回路が変わり、バレエ作品のキャラクターを通じて皆さんにまた新しい感触が生まれているのが嬉しいです。
個人的な長年の分析で、後ろに足をあげるアラベスクやパンシェは決定打といっていいくらい日本人の骨格にはリスクがあり、骨盤周りの誤解を解き、日本人の骨格ならば、という視点での白鳥のアラベスクパンシェは、こんなに楽で気持ちいいの?とご自身も私も感動が生まれています。
また今回はスタッフの島村トレーナーのコンテ作品の1部に初チャレンジ♪バレエ特有のポジションに拘らず、情感の表現を重視で且つ、スタッフさんならではなマリコメソッドやバレエセラピーの要素をふんだんに含ませてくれているので、皆さんにとってまた新たな閃きや解放となるのが楽しみです。
重力と戦わず、逆に味方につける、発表会の見せようというある意味の気合いや不自然さを全て取り除いた環境に身を委ねた時に生まれる、無重力のような感覚、それが真の軸なのではと思うのです。子供の頃からの発表会やコンクール、現役時代の舞台でも発表の場となると何かしら責任というようなものがあって、この舞台マジックワークショップは勿論私の人生においても初体験のオリジナル企画です。
今回も参加者の皆さんにとって、まるで魔法のような夢のような感動と、バレエに魅了された人に共通の追い詰められたようなピリピリ感を昇天するような解放された感覚に置き換える、癒しが生まれる時間になりますように✨