こんにちは。スタッフの菊山です!
ここ数日で気温もぐっと下がり、ようやく秋の訪れを感じられるようになりましたね。
先日、ジャイロキネシス®︎・ジャイロトニック®︎のクラスに熱心に通ってくださっているプロのフルート奏者の方から、「演奏時の立ち姿勢を見てほしい」とリクエストをいただきました。お話を伺うと、周りの演奏者の方々の中にも、腰や肩を痛めたり、身体の不調を抱えている方がとても多いとのことでした。

演奏中は基本的に同じ姿勢を保ったままで音を響かせなければなりませんし、繊細でありながらも同時に力強さも求めらるので、腕や肩、脚にも無意識に力が入ったりと、その難しさはなんなくですが私にも想像できます。
私自身が経験しているバレエでも、簡単な振付では余計な力を入れずに踊れても、大きなジャンプなど瞬発力を必要とする動きになると、どうしても筋肉で固めて動かしてしまいがちになります。ジャンルは違いますが、「表現」という世界で通じるものがあり、とても興味深くセッションさせていただきました。
クライアント様も「クラシックの曲は問題ないけれど、リズムや構成が複雑な現代曲では負荷を感じやすい」とおっしゃっていました。本来、音楽もバレエも、大きな筋肉をリラックスさせ、神経伝達が良い状態で指先や足先といった末端を細やかにコントロールできることが理想なはず…!けれど、それが一番難しく、力みや緊張で動きが制限されたりすることがあります。特に、ストイックで熱心に練習される方ほど、気づかぬうちに緊張状態が続き、身体への負担が大きくなってしまいがちだとも思います。
今回のセッションでは、体重のかけ方や関節の向きを少し工夫するだけで、音の響きが変わる瞬間が何度もありました。脚を真下に踏ん張るのではなく「床を後ろに蹴る」ようにイメージしていただいた時には、脚の緊張が大きく和らいだようです。これは、日頃ジャイロトニックや真理子メソッドでお伝えしている身体の使い方そのものでもあり、居心地のよい在り方、動かし方だったのだと思います。
身体の中の“居心地のよさ”はバレエでも演奏でも、パフォーマンスに深く影響してくるんだと、共通するものを感じました。
演奏、バレエに限らず、日常生活の何気ない動きの中でも、身体の“居心地のよさ”を感じられる瞬間を大切にしながら私自身も過ごして行きたいです。そして、プロの方、趣味の方等問わず、どの方にも好きなことを長く続けていただける身体づくりの提案、サポートが出来たら嬉しいです♪